​力強い産業づくり

​富士見町は、工業、農業、建築・土木業、商業等多様な産業があり、それぞれ創意工夫を生かしたビジネス展開をされている企業がたくさんあります。富士見町には672の事業所数(平成28年現在)があり、身近なところに大勢の社長さんがいらっしゃいます。これは地域の宝であり、起業家精神あふれる街ともいえます。また、最近は新たな起業を始める人たちも増えています。

未来への投資や事業継続を支える資金的支援の充実

新型コロナウイルスの感染拡大の中で、企業の経営が苦しくなっているところがあります。また、先が見通せない状況になっています。このような中でも新しい挑戦を考えておられる経営者がたくさんおられます。

​このような企業への未来への投資を支援する仕組みや事業継続を支えるための資金的支援の充実が重要です。

​一人多役のワーク・ライフスタイル

・これからの時代は、その人らしい生き方、働き方を選択できる町づくりが重要です。

・工業、建設業、農業、医療・福祉産業では人手が足りない事業者も多くいます。一方で、経済の状況によって柔軟な形での働き手の確保も求められています。

・また、里山や農地といった自然資源に恵まれた富士見町においては、里山や農地を守り育てる営みも重要です。

・若い人たちや移住者の方たちの中には、働くということと生きがいや豊かな暮らしを同時に実現することを求める人たちも増えてきています。

そのような中、たとえば、週3日工業で働き、生計をたてるための一定の収入を安定的に得、週2日農作業により自然とふれあう農的なくらしをする、週3日介護の仕事をし地域の福祉に貢献し、林業やハンターにより里山を守り育てる、このような複数の役割を担うライフスタイルを選べるようにしていくことも重要です。

​富士見の食・花のブランド力向上

・富士見町は清涼な水や空気、寒暖の差が大きいことにより、甘くておいしい野菜や果物を生産することができ、とても美しい色づきの花を生産することができます。

・また、富士見町の集落毎に標高や農地面積、作業効率など農業の生産環境は大きくことなっています。それは地域毎の特徴を生かした、地域毎の特産品を栽培できる可能性があるといえます。

 

・富士見町の基幹産業の一つである農業を振興していくためには、農家の所得を増やしていくことが重要です。そのためには、富士見町の食をブランド化し高く売れる需要先を開拓していくこと、そのために町のリーダーが首都圏に対してトップセールスを行っていくことが重要です。

 

・農家の所得を増やしてくためには、生産した野菜をなるべく全量流通に回していくことが重要です。そのためには例えば、規格外の野菜や傷がついた果物などを活用できる地域内に加工施設を設置するなど、生鮮商品として出荷する以外の流通ルートを確保することも重要です。

・富士見町の食のブランド化にあたっては、安全安心の有機無農薬または減農薬などオーガニック生産を増やしていくことも有効です。子供が真ん中のまちづくりの視点から、例えば学校給食に有機無農薬や減農薬の野菜や米を積極的に使っていくことで、有機農業を応援しながら、子どもにも安全安心の食を届けることも考えられます。

​「農」の富士見モデルづくり

・農業は食を生産するという意義だけでなく、美しい景観づくりや水資源の涵養、生物多様性への貢献、防災機能など様様な意義を有するものです。

また、「命ある食」を育むことは、私たちにとっても心身の癒しを得ることができるほか、自ら安全安心で新鮮な食を自給することができる素晴らしい営みです

・一方、農業の後継者が減り、また農業をされる方の高齢化が進む中、数多くの農地が耕作放棄された状況になっています。今後このような農地が急速に増えることも予想されます。

・今後の農業の振興の方向として、以下のようなものが考えられます。

​ 専業農家支援:施設や機械の導入、新たな生産へのチャレンジなど未来への投資を支援。施設栽培においては、LED化や再生可能エネルギーの利用等によりランニングコストを低減する方策を検討。繁忙期を含めた人材確保のための仕組みづくり。新規就農だけでなく、既存農家の後継者に対する支援も必要不可欠。

 兼業農家支援:レンタル、リースなどによる生産コストを削減する仕組みや再生可能エネルギー利用などランニングコストを低減する方策への支援。また未来への投資を含め専業農家に準じた支援を行っていく必要あり。

 プチ農業・自給的農業支援:小規模な農地や機械が入りにくい農地は、業として営む農業として活用が難しい中、小規模農業のとってはちょうど使いやすい農地となりえます。町中に住む若者、子育て世代、移住者の中には、農的な暮らしにあこがれる人たちが増えています。

 農地を取得する最低面積は富士見町では3反(30アール)になっていますが、市町村によってはより小規模な面積でも農地が取得できる地域があります。この下限面積を下げ、農地付き宅地を販売するなどにより農ある暮らしを促していくことで、農地を守っていくことも有効です。

​パノラマリゾートの情報を公開して住民と議論

・パノラマリゾートは、富士見町の貴重な観光資源であり、貴重な自然環境を有する入笠山に気軽に上ることのできるゴンドラを有しています。また、子供たちのスキー教室も行われるなど、富士見町町民が気軽にスキーを楽しむことができる場所にもなっています。

一方で、これまでパノラマリゾートの運営には町から町民の皆様からの税金を使った財政支援が行われてきています。

・新型コロナウイルスの感染拡大に伴い広域的な移動が困難になる中での観光客の減少、気候変動による温暖化による降雪量の減少、全国的なスキー人口の減少をふまえて、今後のスキーリゾートや夏の利用の仕方を含めパノラマリゾートの在り方を考える必要がある時期に来ています。

・パノラマリゾートのこれまで、現在の経営状況や町の支援状況及び今後の見通しについての情報をわかりやすく公開し、住民のみなさんが納得・賛同できるパノラマリゾートの今後の事業展開の方向性について議論を始めることが必要です。

​文化・歴史、自然・ロケ地等を生かす観光まちづくり

・富士見町には素晴らしい文化的・歴史的資源、壮大な自然環境があります。富士見町を含めた八ヶ岳山麓等の地域は、「星降る中部高地の縄文世界」として”日本遺産”に選ばれています。

八ヶ岳、南アルプス、富士山を望む山々の景色は日本一といって過言ではない、日本指折りの美しい景観を有しており、数多くの登山家から愛されている地域でもあります。

・またこのような富士見町では、数多くの映画(例:「忍びの国」「約束のネバーランド」)のロケ地としても選ばれています。このようなロケ地を観光資源として活用していくことも有効です。

・さらに今後は、富士見町で活躍している住民の皆さんの暮らしや住民の皆さんが作った美しい庭、昔ながらの街道の雰囲気を残す甲州街道