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信州大学ゼロカーボンシティ
​   学生版気候市民会議

2022年度は信州大学経法学部特任教授として、環境政策・SDGsを教えました。この講義の中で、2022年度は、学生さんたちから松本市に対するゼロカーボン政策を提案する学びの場を持ちました。
​ゼロカーボンシティの実現にあたっては若者をはじめとする幅広い市民の参加が必要不可欠です。若者たちの実践的な学び及び新しい参加型の政策手法への挑戦として、取り組みました。

ソーラーパネルの夕日

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​欧州で広がる気候市民会議

フランス、イギリスなど欧州では、ゼロカーボンの政策の立案にあたって国及び自治体レベルにおいて、無作為抽出によって選出された幅広い住民の参加による熟議を通じた提案を踏まえて政策形成を行う気候市民会議の取り組みが広がっています。日本では、札幌市、川崎市、所沢市などで実践をされています。

02

​信州大学での取組

2022年度に松本市でゼロカーボン実現計画の策定が進められていました。松本市長や環境部局の協力を得て、学生版気候市民会議を授業の中で実施しました。講義の最初に松本市長から学生に対してメッセージを発信いただきました。国、県、松本市での温暖化対策の専門的な学び、外部団体へのヒアリング、学生同士の熟議等を経て、政策提案を考えました。

松本市長.jpg
授業風景.jpg

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​学生からの政策提案

学生の希望に応じ、交通、建築、食品ロス、脱プラスチックの4つのチームに分かれて具体的な政策提案を検討し、松本市長や環境部長さんに信州大学までお越しいただき、政策提案を発表しました。

学生からの提案は松本市ゼロカーボン実現計画の策定に一部反映されることにつながりました。

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​SDGsを実現する政策

 学生の政策提案のうちの一つを紹介します。
 公共交通の利便性や医療福祉の向上,農業の活性化に貢献するためバスへの貨客混載を行う「地域間相互移動販売バス・おすそ分けバス」の提案です。

 信州大学を経由し農村部を通るバス路線において,バスで農村部の農産物等山の幸を運び,バス及び大学病院内で野菜販売を学生が手伝います。バス利用の魅力を高め,学生の山間部への関心を高めていく企画です。この提案は、脱炭素だけではなく、農村振興、経済活性化等にもつながるSDGsに資する取り組みです。

 学生が自主的に行った学生向けアンケートで5割を超える学生が本企画に興味があると回答しています!

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